誰が為

  日々日々繰り返される災禍のニュースに少し心が疲れてきた。

そんな時少しだけ祖母の家を訪れる。祖母の家は世の喧騒から切り

離されたように静かで落ち着く。 祖母はいつもと訪れると笑顔

で出迎えてくれる。 そんな祖母に贈り物をした時のことを思い

出した。

 

 彼女は植物全般が好きで庭や敷地のいたるところにおいらの知らない

観葉植物や花や、野菜が植えられており、天気の良い日などはそれらの

緑いろがとてもまぶしい。 なので誕生日が来るというこで必然的に

なにか花やそういうものがギフトとして良いかないう気分になり花屋さ

んへ行った。

 

 花束にしようか鉢植えのようなスダンド花がいいのかわからず店内をうろうろ

していると素人がみても佇まいの違う花を発見。 見ただけでわかる感じの違う

そのお花は、胡蝶蘭。 横にに一本すっとした蘭のお花がありましたがおいらは

予算の都合で胡蝶蘭にしました。 それでもお値段に見合う気品がありました。

 

 

いそいそ祖母へ渡しに行きました。 オイラは知識がないのですぐ枯れてしまう

と思っていたのですが祖母はかなりもつということを教えてくれました。彼女は

絵を描くのでその花を題材に絵を描く楽しみも出来たと喜んでくれました。

その時おいらはまだあまり経済状況が良くなかったのですが祖母の笑顔を見て

良かったと本当に思えました。 

 

  コロナ災禍の今ニュースやスマホをシャットダウンして、誰かに贈り物を

贈ることを考えたり庭で草取りの傍ら園芸をするなど頭の中から意識を変えないと

いけないなと思いました。

 

もう一度祖母の為に贈り物をする時まで今はじっと我慢。

 

お祝いに華やかさをプラスする胡蝶蘭【HitoHana】